歩留まりと木取について

木工のあれこれ

木工を仕事にしていると『歩留まり』と言う言葉がよくでてきます。
ただ、一般の方だとなかなか聞きなれない言葉かもしれません。

そこで今回は、歩留まりとは何なのか?について簡単に見ていきます。

歩留まりとは

まず歩留まりの意味をwikipediaで調べてみると、

歩留まりあるいは歩止まり(ぶどまり)とは、製造など生産全般において、「原料(素材)の投入量から期待される生産量に対して、実際に得られた製品生産数(量)比率」のことである。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』歩留まり

ということです。

簡単に説明すると、使用した原料からどれだけ材料を生成できたかということです。

そのため、歩留まりが悪くなるほど商品の価格が上がるか、利益が少なくなってしまいます。
歩留まり良く商品を製造することは、会社もとい自分の収入に大きく関わってくるのです。

木工は歩留まりが悪い傾向がある

私の感覚的に、木工は他製造品と比較しても歩留まりが悪いような気がします。
その理由としては、材料が生物だからでしょう。

木材には、節やシミ、赤身と白太の色の違いがあります。
広葉樹に普段触れない方だと、赤身と白太の違いがわからないかもしれませんので、写真を載せておきました。

パープルハート

どうです?
全然色が違うのがわかりますか??
このまま使ってしまうと、違和感が過ごくなりそうですよね。
このように芸術的センスを持っている人を除いて、欠点や白太の部分は必然的に見付面では使用できないということになるのです。


木材とはそのような要素を必ず含んでいる素材なのです。
木工家はそれを踏まえて使える所を切り出し、作品作りに勤しむのです。
ただ、それが木工の醍醐味ではあるのですがね。

良い物を作ろうとすると、どうしても歩留まりは悪くなっていくのは何となく想像できるようになったんじゃないでしょうか?

しかも木材は、厚み20mmの部材を作ろうと思ったら+5mm以上の材が欲しい所です。
材料って基本反っちゃってますから。

そのプラス分の厚みは整形するためにすべて木屑へと化します。
もったいない。。。

また木屑を捨てるのにもお金がかかります。
(牧場などに持っていくと引き取ってくれるところもありますが)
わざわざ買った材料をどこにも使えずお金を出して捨てる。
お金をドブに捨てている感覚に近いですね。

木材がいかに歩留まり悪い素材であるかが理解できたんじゃないでしょうか?

この材料をどうカットしていけば効率よく使えるのかを考えるのが『木取り』です。
つまり、木取りの良し悪し=歩留まりの良し悪しです。
木取りは木工で一番最初の工程でありながら、実は1、2位を争うくらい重要な工程になっているのです。

木取りの際のポイント

このように、木取りは木工で重要な工程であることがわかりました。
では、木取りをする際どのようなことを気をつけながら行えばいいのでしょうか?
私が思う木取り時のポイントは、

ポイント

・必要部材をすべて把握しておく。(図面を把握する)
・働いている会社での許容される欠点を把握しておく。
・天板や座面等の1番見えるところは綺麗な木目を持ってくる。
・裏側等の見えない面であれば、欠点や白太が出てもよい。
・曲木せずに形を曲げる時は、木目を切らないようにする。
・端材は300mm以上で残るように木取りする。
・ケガするくらいなら、歩留まりが悪くなる方がいい。

と言う感じでしょう。
私も弟子時代は、木取りするだけですごい時間がかかって、よく怒られたものです。
今にして思うと、図面をしっかりと把握できていなかったのが原因だと思います。
図面を把握しておけば、欠点の使用の可否や部材成形で欠点がなくなるかどうかかもすぐにわかるのです。
これを理解しているだけでも材料の選定スピードも断然違います。
新人の人はまず他人が描いた図面を読めるようになることが、作業スピードを速めるコツだと思います。

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