サンドペーパーの種類について

木工のあれこれ

木工で製品を仕上げる際に使用するサンドペーパー。
そのサンドペーパにもさまざまな種類があります。
そこで今回は、サンドペーパーの種類についてお話したいと思います。

サンドペーパーとは

サンドペーパーとは、紙や布のシートに研磨剤が接着されているもので、木材や金属を研磨する時に使うものです。
それぞれのサンドペーパーには目の粗さを表す番手があり、数字が大きいほど目が細かくなっています。
番手は「# + 数字」で基本表記されおり、一般的に、#40~#100までを ”粗目” 、#120~#240までを ”中目” 、#280~#800までを ”細目” 、#1000~を ”極細目” と呼んでいます。

ちなみに、サンドペーパーは木工業界ではただ単に『ペーパー』と言われます。
そのため、この記事でもペーパーと表記していきます。

ペーパーの種類

紙やすり

皆さんがペーパーと言われて真っ先に思い浮かぶものでしょう。
針葉樹等の柔らかい木材を磨くときに使われます。

紙やすりは100均でも売っているので比較的入手しやすいものでしょう。
しかし、この紙やすりですが目詰まりが起きやすいです。
目詰まりとは、削りカスがペーパーに詰まってしまうことです。
目詰まりが起こると、磨けなくなるだけでなく、詰まったカスで木材に深い傷がつくのです。
この傷は、一目でわかる時もあればオイルを塗ってからやっと気づくこともあるので取り扱いには注意が必要です。

空研ぎ

聞きなれない人もいるかもしれませんが、木工家具で一般的に使用されるペーパーです。
紙やすりの表面を加工して、目詰まりが起こりにくくなっているものです。
紙やすりの上位互換と言うところでしょうか。
そのため、値段は紙やすりの倍以上します。
ただ作業性を考えると、紙やすりよりも空研ぎの方が使用頻度は多くなってしまいますね。

耐水ペーパー

耐水ペーパーは「水研ぎ」ができるペーパーです。

水研ぎは、水によって研ぎカスが排出されやすく目詰まりしにくいです。
ただ、木工においては水をつけると木が狂うので基本水研ぎはしません。
どうしてもやりたい場合は、水の代わりにオイルをつけましょう。

布やすり

布やすりは、布ベースの表面に研磨剤を接着してあるためラフな研磨でも破れにくくなっています。
そのため、ユニバーサルサンダーやベルトサンダー等の機械のペーパーによく使用されています。

木工で使う番手(筆者の場合)

私が木工で使う基本的な番手は#180、#240、#400です。
#240まで当てたら1回オイルを塗り、#400を軽く当てたら2回目のオイルを塗る感じです。

オイル仕上げであれば、#400まで当てれば十分仕上がります。
私の場合、鉋がけしてあげるので#180からかけますが、鉋がけしない場合は#80くらいからかけたり、着色する場合はもうちょっと高い番手まで仕上げた方がいいかもです。
そこは臨機応変に。

ペーパーを当てるときの注意点

ペーパーを当てるときに少し意識した方がいいこともあります。
それは、

①ペーパーは木目に平行に当てる
②平坦な面は平らな当て木にペーパーを巻いて当てる

です。

他のブログ記事でもこれらは書かれていますが、理由についてはほとんど明記されていないので軽く説明します。

ペーパーは木目に平行に当てる

これはペーパー仕上げとは、大きなこすり傷を小さなこすり傷で人間の目に見えなくしていっているだけだからです。
言ってしまえば、人間の目で見えない傷は傷ではないということです。

では、木目に対して平行に当てた傷と直角に当てた傷について考えてみましょう。

どちらの方が傷が目立ちにくいですか?

木目と平行の方が目立ちにくそうですよね。

つまりはそういうことです。
傷が木目に紛れるので、人間には傷と認識できなくなるからです。

当て木にペーパーを巻いて当てる

平坦な面であれば、当て木にまいてペーパーでこすると綺麗に仕上がりやすいです。

フリーハンドでペーパーを当てると際が垂れます。
木工において際がだれている物は、DIY感が強くなります。
またそれだけでなく、意図せず”うづくり”になったりします。
特に柔い木だとうづくりになりやすいので気をつけましょう。

ちなみに、当て木に巻いたペーパーを当てる際にも少し注意が必要です。
それは、当て木のペーパーは目詰まりを起こしやすくなるので傷がつきやすくなるということです。

そのため、せっかく綺麗にしようとペーパーを当てたのにより深い傷がついてしまったなんてことも。。。

まとめ

今回はペーパーについてお話してきました。
ペーパーって簡単そうに見えて実は奥が深いです。
ペーパーの仕上げ方ひとつで作品のランクが決まると言っても過言ではありません。
ただこれに関しては経験なので、楽しみながら徐々に技術を身につけていきましょう。

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