買い物をしようと100円ショップを徘徊していた時に、ふとある物が目に入りました。
それは、、、

猫除けです。
こんなもの売ってるんだと感心していた時、ふとあるアイデアが舞い込んできました。
「これ、乾燥台にちょうど良くね?」
そう、木工の最終工程である塗装。
そのオイルを塗った後に置く乾燥台として使えるんじゃないかと考えたわけです。
それではまず、この猫除けの形を見てください。

等間隔に棘のようなものが並んでおります。
そのため、どのような形でも大体のものは置くことができそうです。
そして、先端が細くなっていることから接地面も最小限に抑えつつ、裏表を同時に塗っても乾燥させられるので作業効率が上がりつつ、製作中における反りも最小に抑えられます。

また材質がポリプロピレンという、薬品の容器に使われる材料です。
対薬性もありつつ油を吸収することもないため、乾燥品からオイルを吸収する心配がありません。
乾燥台として優秀そうではありませんか?

今まで筆者が乾燥させる時に使っていた物は、端材でテキトーに作ったものです。

これをこういう風に置いて乾燥させてました。

別にこれも悪くないのですが、台を何個も準備する必要があってめんどくさいのですよね。。。
それが猫除けを使うとこう。

悪くないですね。
ただ読者が気になるのは、猫除けの剣山の点々がムラとして出ないかと言うことだと思います。
この点に関しては筆者も数か月ほど使っていますが、今の所出たことはありません。

しかし絶対に出ないというわけではなく、最低限な塗装技術がないと出る可能性はあるということです。
そこでせっかくなので、最低限な技術のない人が塗るとどうなるのかを実験してみたいと思います。

ちなみにオイル塗装での最低限の技術とは、
”オイルを薄く塗る”
”塗った後にウエスで良く拭き取る”
です。

つまり、『オイルを厚く塗ったまま猫除けに置いたらどうなるか?』を見ていくというわけです。
では早速。
適当な端材を用意して、べたべたのべちょんべちょんにオイルを塗ります。


それをウエスで拭き取らずに猫除けの上へ。

この状態で一日乾燥させてみます。

そして次の日、裏側を見てみると、、、

あれ?
普通にきれいですね(笑)
予定では丸い跡がびっしりついていて、「ほらね?」と終わるはずだったんですが、オイルの塗りが足りませんでした。
かなりべとべとにしたんですけどね。。。
ただよくよく目を凝らすと、

ちゃんと丸い跡が出てます。
このことからも、正しい塗り方をしないとムラは発生するということがわかると思います。

そもそもこのような跡がなぜ出るのかと言うと、
塗ったオイルが垂れてきて、棘の先端で集まり固まるからです。
と言うことは、
ウエスでしっかり拭き取ってから乾燥させれば跡が出ないと考えられそうですね。
つまりは、拭き取りに注意しながら猫除けを使えばほぼ問題はなさそうってことです。

とここまで説明してきましたが、別に猫除けを使うことを強要しているわけではありませんからね。
それぞれの木工所でのやり方は様々なわけですし。
こんな方法もあるんだなと思ってもらえれば十分です。
その中で、この記事を読んで良かったという方がいれば、筆者冥利に尽きるというものです。
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