無垢製品の魅力

雑談

無垢の家具を扱っていると「味わいがあっていいよね」という言葉をよく耳にします。
この言葉を聞くと、無垢に好感を持ってくれていることはわかります。
ただぶっちゃけ、味わいってなんだよって思いませんか?

似たような言葉を使って私も、「この絵は味があっていいね」と思うことがあります。
ちなみにこの時の意味は、「なんかよくわからんがいいね」です。
褒めている本人も何がいいのかよくわかっていないのです。
この様に無垢をいいと思っていても、ふんわりとしたイメージしか持っていない方もいるんじゃないかと思います。

そこで今回は、無垢の木製品の魅力を現役家具職人がお話ししたいと思います。
ぜひこれを読んで無垢製品の良さを感じてみてください。

木目

無垢だけではなく、木製品全般に言えることですが、木目の美しさですね。
この木目には、「1/fゆらぎ」というゆらぎが潜んでいるのです。
「1/fゆらぎ」を簡単に説明すると、人を心地よくさせるゆらぎのことです。
火のゆらめきや鳥のさえずりなんかがそれに当たります。
私なんかは火のゆらめきが大好きで、ずっと見てられます(笑)

私の工房の暖炉の火です↓↓

どうです?癒されませんか?
これと同じ様に木目にも癒し効果が潜んでいるのです。

ただ木目は歌声と同じなんでしょう。
歌声が人によって違うように、木目も個体によって違いまいます。
また、好きな木目や嫌いな木目は人によって違います。
そのため自分がいいなと思った木目も、友だちはそうでもないなんてことは多々起こります。
でも、それでいいのです。
ナンバーワンよりオンリーワンです。
ぜひ推しの木目を見つけてみてください。

ちなみに、私がいいなと思った木目はこちら。

激しめで濃い木目で、木の色ともマッチしてると思います。

香り

ヒノキの香りを嗅いだことがある方は多いんじゃないでしょうか?
いい匂いですよね。
いい匂いの木材だと、香りを嗅ぐだけでリラックスできます。

香りがするというのは、無垢製品の特徴でしょう。
ちなみに、臭い香りのものもあるので気を付けてください(笑)
ただ残念なのは、経年と共に香りが消えていってしまうこと。
それと、強い匂いのものじゃないとほぼ気づかないといことでしょう。

しかし、香りが消えた時の対処法は一応あります。
鉋などで削りなおせばいいのです。
そうすると再び木の香りが復活します。
ただ、自分で鉋掛け等やるのは大変だと思いますが。

それとこれは私の経験則なのですが、オイルフィニッシュの無垢製品なら水拭きしてあげるとほんのりと香りがします。
ウイスキーにナラ(樽)の香りが移るんですから、木は水に濡れれると香りを発生させるんだと思います。
これならお手軽にできるんじゃないでしょうか?

木材は香ばしい匂いがしたり、甘い匂いがしたりと樹種によって香りが違います。
好きな香りを基準に樹種を選ぶのも楽しいかもしれませんね。

木の色と言われると、茶色系の色をイメージされるかもしれません。
しかし、実際はピンクやら黄色やら紫やらと色とりどりな色があるのです。
またこの色は、蛍光色のような鮮やかな色ではなく、落ち着いた色が多いため、どんな部屋でも馴染むと思います。
そのため、木製品は好まれているのかもしれませんね。

また、無垢製品の場合は経年によって色が変化していきます。
市場に出回っているものだと、渋い色に変わっていくのが多いですかね。
この色の変化も表面部分だけなので、削りなおしたりすると購入した時の色に戻ります。

ちなみに、人気の木であるブラックウォルナットは経年で色が薄くなります。

写真内の上の色が経年変化後の色です。
この様に数年~数十年で色が変化します。

綺麗な色の木はたくさんあるので気になる方はググったり図鑑を購入してみてください。

手触り

手触りもいいです。
鉋で綺麗に仕上げることができると、オイルを塗ってないのにピカピカになります。
また仕上げ面を触ると、あまりの滑らかさに”ぞわっ”とします。

特に広葉樹よりも針葉樹の方が手触りがいい印象があります。

修理ができる

壊れても購入した家具屋さんに持っていけばほとんどの所では修理ができますし、多少の傷やへこみであればご自身で簡単に直せます。
また思い入れのある家具の一部を使って、別の木製品を作るなんてこともできます。

少し話は飛びますが、以前お会いしたlaboratory株式会社の田中さんの工房では「ちゃんと壊れる椅子」を作っているそうです。
何言ってんの?壊れない方がいいじゃん??って思いますよね。
私もそう思いました。
この壊れるというのは、座っただけで壊れるということではありません。
金具類を最小限に抑えることにより、乱暴に扱うと壊れるということです。
小さい子どもなんかだと、物を蹴ったり投げたりと乱暴に扱う子もいると思います。
そのような扱いだと、ちゃんと壊れるのです。
つまりこの椅子を通して、物を丁寧に扱わないといけないこと認識させるのです。
それと同時に、壊れた椅子を一緒に修理する場を設けるのだそうです。

このように修理できるからこそ、無垢を通して自己を成長させる学びの場と触れ合えるのです。

まとめ

今回は私の主観ではありますが、無垢製品の魅力をお話しさせて頂きました。
こんだけつらつらと書きましたが、無垢の魅力は実際に触れあってみないと伝わらないと思います。
それは、この魅力が五感で感じるものだからです。
色や香りや手触りと実物で体験してみないと、無垢の魅力を最大限に感じることは難しく、好き嫌いもわからないでしょう。
なので、少しでも興味のある方は実物を見に行って、無垢の魅力を味わい尽くしてきてください。
そしてもし気に入ったなら、店員さんにこう言ってあげてください。
「味わいがあっていいよね」と。

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