どうも。
世界1億2千万人の米好きのみなさん。
みなさんは木のキッチン用品はお持ちでしょうか?
食事にこだわりがある方だと持っている方が多いかもしれませんね。
実際木製の食器は食卓を彩り、その口当たりから食事の味をレベルアップしてくれます。
しかもそれが自分で作ったものとなればどうなるでしょう??
想像しただけでよだれが垂れますねぇ。
そして、タイミングよくしゃもじの注文が入る筆者。
ちょうどいいので製作風景を見せたいと思います。
作る難易度は難しくないのですが、基本的な木工機械がないとめんどくさいです。
そのためDIYerの方に参考になるかどうかはわかりません。。。
どんなしゃもじを作るか
石賀木工で普段売っているしゃもじは持ちやすいように取っ手を厚くしています。
しかし今回は、持ち手が薄い普通の形のしゃもじが欲しいとのことでお客様の希望のしゃもじを作ります。
ついでに材種も指定して頂き、ブナ材で作ることが決まっています。
型板を作る
まずはしゃもじの外形を考えます。
デザインの仕方は人それぞれでしょうが、筆者はしっくりくるデザインを鉛筆で何度も書くというアナログ方法でやります。
その後管理のしやすさを考えて、データファイルに変換して保存しておきます。
で、出来上がったのがこちら。
長さ170mm、幅57mmになっています。
これを適当な端材や厚紙に記して、型板にします。
型板があると、同じ墨線を何度も描けるので量産に便利となります。
そのため商業で木工をやっている方は型板を作っておくといいでしょう。
趣味で1回だけなら作る必要はないと思います。
しゃもじを作る
まずは木取りです。
作った型板を当てながら、歩留まり良く木取りします。
残る材料、割れを上手く考えて木取りするのがコツです。
ちなみに水回りで使うものなので、シーズニングもしっかりやってあげます。
シーズニングを知らない方は以前記事を書いたので読んでみてください。
最終的な厚みを10mmとしたので、11.5mmでシーズニングしてあげます。
数日間のシーズニング後、厚み10mmにして改めて墨付けします。
墨線を見ながら帯鋸で荒切りし、
最終的にベルトサンダーで形を整えていきます。
その次に木端面の墨付けです。
これは型板とか作るのが難しいので、フリーハンドで墨付けしていきます。
これをまたベルトサンダーで削っていきます。
ここまで出来たら、スポンジサンダーで面などを整えてあげればほぼ完成です。
ここからは塗装です。
筆者の工房では、含侵ウレタン塗料を下塗りしてオイルフィニッシュです。
こうすると、水もしっかり弾いてくれて木の手触りも損なわないのでオススメです。
これにて完成です。
オイルフィニッシュだと手触りも良くて、木目も綺麗に出ますね。
お客様にも無事に納品し、家で手巻き寿司をやるのが楽しみと言っていただけました。
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