食べ物やファッションにはブランドというものが存在します。
そしてこだわりのある人は、特定のブランドの食べ物やファッションしか食べたり身に着けなかったりします。
その様なブランドは、木材業界にも存在します。
屋久杉、吉野杉、木曽桧、青森ヒバ、etc…
その中で、西川材と言うブランド材があります。
今回はこの西川材について紹介したいと思います。
西川材とは
西川材とは埼玉県の南西部で産出されているスギ・ヒノキの総称です。
西川材は江戸時代の頃、出荷する木材を筏で江戸へ流送していたそうです。
このように、東京から見て西の川から流されてくる木材ということで、『西川材』と呼ばれています。
知名度
西川材は、2009年には地域ブランド「西川材」として商標登録されました。
しかし、地元の埼玉県民くらいしか知らないんじゃないでしょうか?(笑)
筆者も埼玉県に越して来るまで全く聞いたこともありませんでした。
そのため、西川材の産地である飯能市も知名度を広げようと頑張っているようですね。
JR東飯能駅には西川材のベンチがおいてあります。
まぁベンチと言っても、木材が重ねてあるだけですが(笑)
でも、遊び心があっていいですね。
しかもこれは、木材の乾燥も兼ねてるんですよ。
そのためゆくゆくは、この材が大工さんの所なんかに運ばれて、別のものに生まれ変わるんですね。
西川材の特徴
西川材の産地は秩父古生層からなる褐色森林土で、平均気温12~14℃、平均降水量1,700~2,000mm、降雪は年3~4回と比較的温暖であり、地質、気候ともにスギ・ヒノキの育成に適しています。
そのため、西川材は色つやがよく目の詰んだ良質な材と言われています。
また、一般的なスギ・ヒノキよりもたわみにくくなっています。
そのため、椅子の材料に使おうと飯能市も頑張っているようです。
先日筆者も西川材に触れることがありました。
正直、一般的なスギ・ヒノキとの違いがあまりわかりませんでした。(笑)
(筆者は家具屋なので、ほぼ針葉樹を扱ったことがないからかもしれませんが。)
牛肉の等級(A5とかのやつ)のように同じ西川材でも等級があるのでしょう。
A5の西川材であれば、他のブランド木材にも引けを取らないのかもしれません。
ただ、今回筆者が触れた西川材だけでは「西川材は良質な材であるからおすすめです!」と明言できません。
だからと言って悪い材であると言いたいわけではないです。
むしろ、地産地消という観点から見れば、西川材はいい材料だと思っています。
地元の方は西川材で物を作ると愛着を持てますし、ほとんどを輸入に頼っている木材の自給率も上げることができます。
今回のウッドショックで多くの企業が地産地消の重要性に気づかされました。
今後、地産地消できるように木材供給が増えることを願っています。
出典・参考・引用
『西川材とは』 埼玉県飯能市 https://www.city.hanno.lg.jp/article/detail/5460 2022.3.27アクセス
『西川材について』 株式会社 フォレスト西川 https://forest-nishikawa.com/about-nishikawazai/index.html 2022.3.27アクセス
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