家具を作っている時考えないといけないのが、木の部材同士を接合する仕口についてです。
この部分は、職人の腕の見せ所であるとともに、工房によって作り方も違います。
つまり、同じ製品を作って見た目が同じでも中のホゾは全然違う可能性もあるのです。
プロの家具職人でブログをやっている人も少ないので、仕口についての記事も圧倒的に少ないです。
そのため、ピンポイントでの仕口を探そうにもほぼほぼ見つからないでしょう。
そこで今回は、先日仕事でサイドテーブル製作時に下板の仕口をどうするかについて結構悩んだので、同じように困っている人のための助力になればと記事にしておこうと思います。
ただ、写真をあまり撮ってなかったので、少しわかりにくいことをご了承ください。
下板の仕口
完成品の形はこんな感じです。
下板を切り欠いて脚と接合させたいのです。
ここでの一番簡単な接合方法は、ビスで打ち込むことでしょう。
しかしそれだと、木栓で隠したところで少し不格好になってしまうので断念。
そうなってくると、ホゾを掘るしかないことになってきます。
脚の下の方の加工であることも考慮すると、無難にこんなホゾが浮かんでくるんじゃないでしょうか?
しかしこれ、どうやって素早くて精度よく加工するかが自分には思いつきませんでした。
ホゾがL字になっているせいで加工がめんどくさいことに。。。
まあ、今考えると普通に加工できるんですけどね(笑)
残念ながら当時は気づかなかったので、あきらめることに。
そこで片方をダボにすることで、加工難易度を下げることにしました。
これなら、横切りとトリマー、ボール盤で加工を進めていけます。
横切りで胴付きを作ったら、トリマーでホゾの厚みを決めていきます。
その後、ダボを入れる位置にボール盤で穴を開ければ完成です。
メス側についてですが、角ノミの精度が良ければ角ノミで開けたかったのですが、思ったよりホゾの入り口が乱れてしまうのでトリマーで掘りました。
完成したメス側のホゾはこんな感じです。
これであとは接着するだけですね。
と、あまり写真を撮っていなかったのでわかりにくかったかもですね。
ただ、少しでも誰かの助力になれば幸いです。
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